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あの口付けの後、姿を見せなくなったジョシュについてぐるぐると考えたが埒も明かずジェイクは彼の研究室を訪れた。扉を開けると、憔悴しきった様子のジョシュはぽかんとした顔をして俺を見た。それからボディに衝撃をうける。
「くましゃ!!!!」
 ジェイクにタックルをかましたジョシュがわけのわからないことを叫ぶが、周りはこの奇行に慣れているのか誰も彼に説明してくれない。まあ自分の周りでもよくあることだ。
「教授、これはローソンさんですよ」
「ほんとだジェイクのにおいするー」
「先生ぇ!あとちょっとじゃないですか!!仕上げましょっ、ね!くまさんもそう思ってますよ!!」
 状況から察するに俺をもふもふしている大先生の論文だかなんだかの締切が迫っているようだ。とジェイクは納得した。まあよくある話だ。
「くまさんはそんなこといわない!ねっ」
 徹夜続きなのか目元が赤いジョシュには可哀想だが周りの縋るような視線が刺さる。しょうがないのでなんとか宥めることにする。ジェイクは娘にもしたことがないような口ぶりで言い聞かせる。ハンナはあっという間に大きく賢くなってしまい、必要なかったのだ。
「もうちょっと、頑張れるかな?」
「……だっこしてくれたらやる」
 神よ。殺人的に可愛らしいジョシュを膝に乗せてPCに向かわせると、もとが優秀な彼らしくものすごい勢いで書き上げていくのを見る。ああ、参った。この青年が可愛らしくて可愛らしくてたまらない。構い倒して護ってやりたい。あの口付け以上を望まれてるなら叶えてやりたい。そう想ってジェイクは膝に乗せたジョシュに腕を回してあっちこっちに飛び跳ねた髪の毛に鼻先をそっと埋めた。
 そうしている内、なんとか形になったところで完全に電池の切れたジョシュの代わりに保存してやってデータを渡した。口々に感謝を述べられたが君らまで俺をくまさんと呼ぶのはどうなのか。とまあそんなこんなでジェイクは静寂の訪れた部屋の仮眠用ベッドにジョシュを運んだ。
「ん、起きたか……?」
 穏やかな寝息につられてうとうとしていた目を開き声をかけると、目を丸くしてこちらを見ていた彼はびゃ、とネット動画によくある驚いた猫みたいに飛び退る。慌てて落ちる直前でキャッチして膝に乗せた。
「ほわ……?ぇ……ジェイ……?いつから??え?」
「最初にくまさんが来たときから俺で、抱っこして作業したときも俺、ジョシュが寝ようとしたら疲れマラが痛くて寝れないって泣いたから擦ってイかしてあげたのも俺、そのあと布団になってたのも俺だよ」
 そうジェイクが言ってやるとますますパニックに陥ったらしいジョシュをベッドに沈めてできるだけいやらしく囁く。
「もう一つ覚えてるか?目が覚めたら抱かせてくれるって約束したの」
 可哀想なほど目を白黒させているジョシュに苦笑してそっと覆いかぶさっていた身体を起こそうとすると引き止められた。そうして目元を真っ赤に染めて小さな声で尋ねられる。
「じぇいく、おれで勃つの」
 我慢させまくっていた相棒に止めの一撃を加えられ、ジェイクは無言でジョシュの太腿に固く張り詰めだしたそれを擦り付ける。びくりと身体を震わせたジョシュは美しい瞳を揺らめかせ、紅い舌で薄い唇を湿らせると言った。
「それ、……舐めたい」
 正直限界であった。
「……だめ」
「なんで?」
 そんな無垢な少女のような眼で聞かないで欲しい。ジェイクは妙な罪悪感に襲われる。
「なんでってここ構内だろ」
 そう言うとジョシュは腕を伸ばしてサイドボートのスイッチか何かを叩く。するとドアのロック音と共にカーテンが降りる。よほど変な顔をしていたのかジョシュが言い訳のように言う。
「ほとんどここに住んでるのしってるだろ、……防音にしてんの」
「なるほどね」
「舐めていい?」
「ああもう、わかったよ!好きにしろ」
 子供みたいな調子のくせに色めいた目つきに抗えなかった。どうも調子が崩れる。とは言え(だいぶん)年上の矜持でどか、とジェイクはベッドに座り直した。そうすればジョシュは嬉しそうにその股座に位置を変え、嬉しそうに笑って唇を少し舐め上げた。その様子に、とんでもなく欲情した。
「ふぅ、ッ……、はぁっ……」
 ちろり、と尖らせた舌で亀頭を舐めてからそれを少しだけ口内に含む。柔らかく内側が紅く染まった唇で張り出したそこのくびれをそっと締め付ける。性的なことなど全く考えたこともない様なジョシュが。思わず熱い息が漏れる。それに気を良くしたのか眼を嬉しそうに細め、ぱくりと唾液まみれの滑らかな咥内に更に迎え入れられる。そして聞くに堪えないような卑猥で淫らな水音を立てて頭を上下させる。
「んゥ……、ン、ふゥ、ん、ん……」
 そう甘く鼻を鳴らしながら舐め、喉奥まで咥えてもとどかない根本はその美しい指で扱かれ、さすがのジェイクでも長くは持ちそうになかった。
「はぁッ、ジョシュ、ジョシュア……そんなにしたら、ン、すぐイッちまう……」
「んぁ……、いい、だして……欲しい……」
 とんでもなく魅力的な誘いにくらりとしたが、可愛らしい赤くなった鼻をちょっと抓んで笑って言う。
「だめだ。おじさん一回出したら寝ちゃうぞ」
 むう、と唇を尖らせたジョシュだったが、気を取り直したのか今までが信じられない程恥じらいながら言った。
「じゃあ、その、挿れてくれる?」
「……そうしたいのは山々だがそう簡単にいかないだろ?」
 するとぐるりと体勢を入れ替え、腕を伸ばしたジョシュがヘッドボードの引き出しを開けるとゴロゴロとローションやらスキンやらがでてきた。
「誰だってい、息抜きくらいするだろ!」
 よほどジェイクが驚いた顔をしていたのか、照れてぷんすかするジョシュはそれはそれはかわいいかった。
「最高だな。今度見せてくれ」
「ばか。スケベオヤジ」
 憎まれ口を叩くその口にキスしている間にジョシュは青いスライムのようなカプセルを体内に入れた。少し顰められた眉がたまらなくそそる。
「これ、で、すぐやわらかくなるからちょっと待って」
 全く、科学さまさまである。指にとろりとしたローションのたっぷり付いたスキンを被せ、再びベッドに沈めたジョシュの尻に指を侵入させると、びくりと身体が反応した。
「悪い、痛かったか」
「べつに、大丈夫」
 そう言うジョシュの脚を開かせて、ジェイクは自分のものにもスキンを装着して白い腿に口づける。
「挿れるぞ」
「ん……」
 ぐぐ、と客観的に言って大きい自分のそれをジョシュの狭隘に埋めていったが、正直に言ってまだキツかった。しかしジョシュがあんまりにもそこを見つめるものだから後にも引けず、ローションを足しながらゆっくりと腰を進める。そうこうしているうちに中にすべて納め、ジェイクが一息つくとジョシュの薄い下腹が震える。痛いのだろうかと顔を覗き込んで息を呑んだ。
「じぇいく、ジェイク、おれのこと、好きになって」
 そう涙をぽろぽろと零しながらジェイクに腕を伸ばす。こうなってまで愛を乞うジョシュがあわれでいとおしくて額に小さくキスをする。それから唇、右頰、その反対側も。その間々に好きだ、愛してると言ってやるとジョシュの涙が途切れてくる。真っ赤になった形の良い耳と鼻先を少し啄んでまた唇に口づける。
「ん、ゥ……、はふ、そんな、うそ、うそ、ジェイクひどい」
 潤んだ蒼い瞳で非難する言葉とは裏腹に、ジョシュの中は喜んでうねりながら奥へ奥へとジェイクを誘う。そのあまりのいじらしさに微笑んでしまう。
「馬鹿だなぁ、ジョシュア。愛してないのにこんな事するほど不実じゃないぜ、俺は」
 おいで、とジョシュの身体を抱き上げて膝に乗せる。自重がかかり、ジェイク自身を更に深く咥えこんでしまったジョシュは声も上げられずひゅうひゅうと呼吸をするのでいっぱいいっぱいだ。が、胸の辺りまで感じ入った色に染まったその身体にジェイクの我慢は限界だった。
美しい腰骨を掴み前後に揺さぶると、直ぐに反応した狭隘の激しい蠕動にすべてを持っていかれそうになり、身体を丸めたジョシュの肩に顔を埋め耐える。
「ひぁ、……あ、う、すご、じぇい、ああ……!ひぐ、ンぁあ!」
「かわいい、ジョシュ……。なぁ、キスして、くれ、ジョシュ」
「ふぁ……、んん、ぅン、はぁっ、ンン……」
 言われたとおり必死に口づけてくるジョシュを抱きしめ、足の筋肉とベッドのスプリングを使い奥深く穿った。
くぅんと子犬のように鼻を鳴らしたあと、身体を震わせながら放心しているジョシュにやりすぎかと反省しつつそっとベッドに横たえる。そうしてから未だに熱く柔く締め付けるそこから自身を抜こうとした。しかし。
「ぁめ……、だめ、でちゃやだ、じぇいく……」
 なんてことだ。その言葉と連動した後孔の入り口のきゅうと締め付けられ、ジェイクはみっともなく射精した。
妙な悔しさを感じつつもずるりと引き抜いたジェイク自身から雑にスキンを取り、口を縛って放り投げる。その動きを見ていつもより深く色づいた瞳をきらめかせてジョシュはうっとりと呟く。
「すごい……、おれでイってくれたの」
 まったく。どれだけ健気なのか。そんなジョシュを後ろから抱きしめるとジェイクは共に横臥してジョシュのすんなりとした片脚を持ち上げ開かせる。そうして信じられないほど奥まで侵されたジョシュは強烈な快感に襲われたようだ。小さく悲鳴を上げ快感から逃れようと身悶えするジョシュに煽られ、その上半身を上に向かせる。そうしてゆるゆると腰を動かしながら、初めて感じる痛いほどの甘いしびれにぽろぽろと涙を溢すジョシュに覆いかぶさり口付ける。お互いに苦しい体勢なのに、むさぼるように舌を絡めて熱い吐息を、唾液を交換するのが止められない。
「んん、ふ、ぁ……ン、ぅ、じぇいく……」
「もっと呼んでくれ、ジョシュ」
「ジェイク、ジェイク……すき、好きだ、ジェイク……」
 恍惚とした顔でそう言うジョシュにジェイクは何度目か分からないキスを落として抱え直す。そうして右手をジョシュの指に絡めると、空いた手で薄く紅い唇を喰みながらローションで滑る指で乳暈を撫で硬くなった尖りをいたずらに挟み、それから摘み上げる。
「あ、はぁっ、だめ、だめ、それ、あぁ……、ひ、ぅ、じぇいく、んン!」
「かわいい……、綺麗だ、ジョシュア……」
 耳に吐息と共に囁かれ、射精した後でもうこれ以上の快感は受け止められないというように、ジョシュはジェイクの身体から逃れようとうつ伏せて躍起になる。しかし弱々しく身悶えする様は官能に苛まれていることを如実に語るだけで、それはいたずらにジェイクの興奮をかきたてるだけだった。その衝動のままにジョシュの腰を掴み尻を高く上げさせ舌舐めずりをする肉と肉とがぶつかる音がいやがおうにも頭に血を上らせる。ジェイクは先ほどとは違い高速で出し入れし、限界であろうところを何度もノックする。その度にジョシュがあげる甘い悲鳴は美しかった。

 その何日かあと、二人は黒い石版の前に立った。そのあまりにも大きな御影石には無数の数えきれないほどの名前が刻まれている。ダッチボーイが引き起こした災害で亡くなった慰霊碑であった。
 その磨き上げられた表面をするすると撫でながらジョシュはジェイクと共に歩く。耳鳴りがするほどに空気が澄んでいる。
 救えなかった人々。救えたかもしれなかった人々。ジョシュが食い止めたあの異常気象で死んだ人々の慰霊碑も立つだろう。そこにはもちろんチームの皆の名前も刻まれる。起こり得なかったことを悔やんだり思い悩むことは何の意味も持たない。しかし、それを知った上で全てを背負い生きていく。手を取り合えばあまりに重い業も、少しは軽くなるだろう。一人ではなく二人でなら。


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