剃毛プレイ+素股
趣味全開!



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「絶対に嫌だ!!!!!」
「なんで。マナーだぞ、ベン」
「馬鹿か君は!!だいたいそんなこと、自分でするのが普通だろう!」
 五十路を迎えようかという大の大人二人が小声で激しく言い合っているのは、アメリカ合衆国大統領閣下のアンダーヘアの処理についてである。事は白亜の宮殿のバスルームで起こっている。

 初まりは至極普通だった。
「6時からのインタビューまで時間があるな?」
 そう宮殿の主が秘書官に尋ねる。
「ええ、少し休憩なされたらいかがでしょう」
「ありがたいね、身だしなみも整えたいし。マイク、相談があるから一緒に来てくれ」
「イエス、サー」
 二人の仲がビジネスを超えて仲のいい友人だということは知れ渡っているので、誰も気にしなかった。実際はそれ以上の関係なのだが。二人は連れ立って居住区のリビングルームに入る。
「全く、髭というものは不便だな。こればっかりは女性が羨ましいよ」
 シャワールームに椅子を持ち込んで座り、暖かいタオルに覆われたベンが言う。
「確かに。さ、剃りますよ」
「ああ、頼む」
 シェービングクリームを泡立てたマイクが言い、ベンはその白い急所をなんの衒いもなく晒した。そこにマイクはクラシカルな片刃のナイフを優しく滑らせる。
「よし、ハンサムになった」
「ふふ、髭があるとハンサムじゃないっていうのか?」
「まさか!だけど伸ばし放題ってのは退任後までおあずけだな」
 マイクはそう言いながらベンの首周りを守っていたタオルを取り、蒸しタオルを乗せると、ベンの前立が微かに盛り上がってるのが目に入った。どうやら髭を当たっているだけで勃ったらしい。まあ、わざと耳の裏や頸の柔らかいところを煽るように指で撫でたのだが。しかし思ったとおりにベンが感じた証拠を見てしまうと、つい、いたずら心が湧く。
「さあ、大統領閣下、下も剃るから脱いでください」
「はぁ!?気でも狂ったのか?」
「まさか。ほら、時間が無くなるぞ、脱げベン」
 マイクは脂下がった顔で笑って言う。
「絶対に嫌だ!!!!!」
 そうして冒頭に戻る。
ベンは暫く抵抗していたが、マイクに眇めるような目つきで自分の反応を指摘され屈してしまった。ベンはマイクの鋭い視線を浴びると、いつも抗えない。微かな吐息を吐きながら仕立てのいいスラックスと下着を降ろす。
「せめて自分でやらせてくれ」
「大統領に刃物なんか持たせられない。大人しく脚を開くんだな」
 妙にうきうきしているマイクを睨みながら洗面台に腰かけ、おずおずと脚を開き言うとおりにする。と、ひんやりとしたクリームを塗られ、思わず身震いしそうになる。そして柔らかなそこにきらめく剃刀を当てられ、ベンの薄い下腹がビクつく。その反応を愉しんでいるマイクの眼も見られず、ベンは細く美しい指を噛んで耐える。
「マイク、怖い」
「俺があんたを傷付けるわけ無いだろ」
 マイクはそう言って粟立ったベンの膝に口付ける。
「は、……、」
 好き勝手にベンのペニスを退けながらゾリゾリと音を立て、枯れ草色の下の毛が剃られていく。マイクはいちいち剃り終わったところを愛おしげに撫でる。ふとマイクが手を止めて見やればベンのそれはしっかりと芯を持って頭をもたげている。なんとも愛らしい、そう思いつつも揶揄ってしまう。
「感じるのか?マゾだな」
「ん、ふ、ばか、おまえだからだ、はッ……」
「ったく、あんたには敵わないな。さ、大統領。後ろを向いて手で尻を押さえて」
「は?嫌だ!!」
「べン。頼むよ」
 彼の好きな自分の中で一等エロい声で頼む。哀れなベンの海の色をした瞳は羞恥で潤んでいる。
「……この、ヘンタイ」
 そう悪態を吐きつつ、言う通りに鏡の方を向き、両手で震える尻たぶを拡げる。マイクは満足気にその肉感的な唇を舐め上げた。清廉潔白で通っている彼が、自分の命令で卑猥な行為をする。それは何ものにも替え難く、マイクの支配欲を満たした。
ヒクヒクと収斂を繰り返す貞淑な穴に息を吹きかける。
「ぁ!、ひ、クソっ、馬鹿まいく、やるならさっさとやってくれ……!」
「仰せのとおり」
 きめ細かに泡立てたシェービングクリームを指に取り、大して毛の生えていない敏感になっているそこに塗りたくり、そっと刃を滑らせる。
「ぁ!んぅ……、ヒッ!や、やだ……ぅあ……あぁ、」
「よし、できた」
濡れたタオルで拭ってやり、一仕事終えて満足げなマイクの首に甘えたように鼻を鳴らしながらベンが縋り付く。
「まいく、イきたい……」
「ん?ああ、そうだな」
ベンの額にキスしてやりながら、マイクはベン自身に手を伸ばす。そうするとやんわりと制止された。
「、そっちじゃ、なくて……」
潤んだ瞳と紅潮した顔で囁かれる。マイクは思わず頭を抱えた。
「クソ、あんたほんとに……。この後まだ仕事があるだろ?」
だって、とかでも、と子供みたいにぐずるベンにマイクも限界だった。
「分かったよ、後ろ向いてくれ」
「ん……」
マイクは兆し始めたそれを扱きながら、おとなしく洗面台に手を付きその小ぶりな尻を向けたベンの耳に後ろから囁く。
「しっかり脚を閉じてろよ」
「?なに……ッ!ぁ、んぅ!」
閉じられたベンの柔らかい内腿にマイクは屹立を捩じ込んだ。
「や、マイク、何っ……あ!ぁ、ンッ!」
「は、ベン……」
マイクはベンの会陰を抉るようにグラインドを続ける。マイクが深く穿つほどベンの陰嚢までを擦り上げ、二人の官能を煽る。
「あ、ぁは……ッ、やだ、まいく、や……ンン!」
「ヤダじゃなくてイイ、だろ……言ってみろ、ベン」
「ん、ンっ!ァ、ふ、ゃ、いい……マイク、当たって、あん!い、気持ちいい……ッあ!」
「俺もいいよ、ベン……」
そう言ってマイクはベンの波打つ背筋に何度も口付ける。
「も、マイ、ク……立てな、あっ……ぃい、んぅ!」
「もうちょっとだ、がんばれ、ベン」
「無理、むり……きちゃう、ぁ!くる、ぅ、ああ!」
「ッは、俺も、イキそうだ……」
ガツ、というような骨と骨がぶつかる音がするほど打ち付けると、ベンは一際高い声をあげて達した。

「なあ、ベン、悪かったよ」
パリッとした新しいシャツでネクタイを結んでいるベンはしょぼくれた犬みたいな顔をしたマイクをぎろりと睨む。
「ベン〜……」
情けない声をあげ、頬にキスを繰り返すマイクを邪魔だとばかりに押しのけ、ジャケットを持たせる。おとなしくベンにジャケットを着させたマイクの唇に噛み付いてベンは言った。
「覚えてろよ」




「マイク、大統領がチェスの続きをやるから来いって言ってたぞ」
夜になり、オペレーションルームに戻った同僚が言う。
「了解」
にやにや笑う同僚にマイクは怪訝な目を向ける。
「なんだよ」
「今夜は帰さないから覚悟しろよだってよ」
ひゅー、熱いねえ、なんて囃し立てる周りにマイクは負けを認め、頭を抱えたのだった。



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