ロンドンハズフォールン後のエアフォースワンおせっくす

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 ドクタールームでの治療を終え、大統領閣下の「私のシャワールームで汚れを落とすといい」というありがたいお言葉にマイクは従うことにした。
 ドクターからの傷口を出来るだけ濡らすな、というお小言と共に頂戴した替えの包帯と、帰国用の着替えを持ってエアフォースワン先頭のプレジデントスイートのドアをノックした。
「マイクです、大統領」
「どうぞ」

 ドアを開け、室内に入った瞬間にタックルと噛みつくようなキスに襲われた。後ろ手に部屋の鍵を閉め、犯人であるベンに啄むようなキスで応えながら執務デスクまで移動させる。外に声が漏れては不味い。隙きあらばその柔らかな舌を入れてやろうとする口付けを繰り返し、甘えるような吐息がマイクの耳孔を犯す。
「マイク、まい、く……ン」
「ん、ベン……待て、こら、まて」
「待てな、い……ン、まいく」
 下唇を食まれながらベンの尻を掴み、小ぶりなその双丘を揉みしだきながらよく鍛えられた自らの脚でベンの昂りを押し付け刺激してやる。それは痛いほどに勃ち上がっていた。
 それもそうだ、生まれて初めて手を血に汚し(それが自分のためだという事実はマイクにとってあまりにも甘美すぎた)、あまつさえ全世界に見られながら命の危機を乗り越えたのだから。とことんまで付き合うしか無い、そうマイクは判断した。実際、ベンジャミンの熱はマイクをまで燃やし始めている。
 デスクにベンを座らせ彼のバスローブを剥ぎながらマイクは大統領専用機のデスクに異質のものを見つけ、手に取った。
「ワセリン?」
 マイクが聞くと、目を逸らしながら羞恥で消え入りそうな声でベンが言う。
「さっきの……治療のときにドクターに貰った」
「まさか準備してた?」
耳まで赤く染めたベンジャミンは子供のように拗ねた顔で答える。
「……治療で脱いだおまえを見たせいでヤりたくなった。悪いか?」
 マイクはその幼い様子とアンバランスな欲望に奮い立つと
「じゃあ早速役立てるか」
と、ベンが堪らなく好きな低く色めいたとびきりの声で笑った。

 飛行機内とは思えないほどのシャワールームへマイクはベンジャミンを抱えながら移動した。ここの丈夫な扉を閉めてしまえばエンジン音と相まって声を上げようが漏れる心配はない。今日のベンに声を抑えるのは無理な芸当だった。
「マイク、頼む、もう焦らすな」
「しかし、」
 ベンの熱に煽られてしまったが、その貞淑な秘部を十分に解したとは言えなかった。
「まいく……」
 ベンは蕩けて藍色が濃くなった瞳と期待に掠れた声でマイクに囁く。
「おまえに与えられるなら……痛みだってなんだっていいんだ……」
 その言葉を認識した瞬間、マイクはベンを自らの猛ったもので一気に貫いた。
「ぃ、ンぁあ"あああッ!!!!」
  ベンは衝撃で白濁で二人の腹を汚しながらその美しい声を上げ、達した。
「は、あんた、……はッ、クソ!煽り、過ぎだ!」
 ベンの柔らかな白い下腹が未だ絶頂に震えているにも関わらず、マイクは激しく突き上げ続ける。
「ひぃ、ン!まい、マイク、も、まって、イッて、からぁ、アアッ!ァあ、んんッ!」
「く、ン、ベン、ベンそんなに、締め付ける、な……アンタの中で、イッちまう」
 スキンもねえのに、そう吐き捨てたマイクの頭に縋りつき、鼻梁を重ね、甘えて擦りつけて囁く。
「いい、中で……私の中でイッてくれ、」
「しかし、」
 鍛えているにしては細い両足がマイクの鍛えられた腰に絡む。
「おまえと、はッ……、私が、生きてるって、ぁあ、教えてくれ……」
 マイクは唸り声をあげ、ベンを抱えなおし彼の胎内に己の精をぶちまけた。
「んんんんんッ、ン!ん、は、ぁは、あつい……」
 マイクの精で満たされた事実で甘く腰を震わせたまま、堪えきれない恍惚のため息をついて言ったベンに、マイクは口付けた。
「ッは、なあ、一人で弄ってたのか?これまで?」
 一度達したにも関わらず芯を持った己でベンジャミンの性器と化した秘部をいたずらに撫でながら尋ねる。
「ああ……ちっとも抱いてくれないクソ野郎のやり方でね」
「最高だな、次は見せてくれ」
「変態。あ、」
 何かに気づいたベンはマイクの自分の為にできた腹の傷の辺りまで指を滑らせた。そこは獣のような律動のためか包帯に僅かに血が滲んでいた。
「まいく、降ろしてくれ」
「これくらいなんともない」
「いいから……」
 しぶしぶとマイクはベンを降ろした。しかし。
「この体勢なら多少負担は軽いだろう?」
 ベンは普段の潔癖で清廉なムードはどこへやったのか、壁に手を付け、恥ずかしそうに立ち、マイクの方を見遣った。誘う尻から白い太ももにマイクの精液が溢れ伝う。
「まだ、お前を開放してやるわけにはいかないんだ」
 そう言って困ったように眉を下げながらも娼婦のように淫蕩な笑みを浮かべた。
「マジかよ……あんた最高だ」
 マイクはベンの腰を掴み秘部に再びガチガチになった自らの肉棒を押し当てた。それだけで蕩けたベンのアヌスはさざめく。今度は焦らすようにゆっくりと浅く腰を進め、そして強く引き出す動きを繰り返す。
「ん、んんゥあ、はっ、バカ、ぁっ!早く、奥まで、ファックしろ、マイクっ」
 ああ、クソ、どこでそんな煽り方を学んだんだ?そうは思うが、我慢できないのは自分も同じで彼の命令通りマイクは最奥まで突き挿れた。
「ん"アアああアッ!!あ、ひっ!ぅ、ふか、深いいい……!んんぅああぁ……」
「ああ、ヤバい、わかるか、あんたの奥、俺の形にぴったり広がって、ん、吸い付いてくる……、はッ!最高だな」
 マイクの言う通り、快楽ですっかり性器と化したベンの妖しく絡みつく直腸の奥に深く何度も何度もマイクの剛直で繰り返しキスのように繰り返し突く。
「アッあっあっあっあぁッ!!おく、奥すごぃい……ぁあああア!!!ん、もっと、そこ!ああッ!もっと、は、欲しい……ッ!」
「これが、好き?」
「好き、すき、まいく……すき」
 マイクはベンの白い背中に逞しい身体を押し付けて訊ね、快感で真っ赤に染まった首のつけねにマイクは歯を立てた。
「んあああああああああっ……!!」
マイクに噛まれた、ベンはその甘美な痛みで何度目かわからない絶頂を迎えた。
 あまりの快感にベンはその美しい瞳で涙を流している。全身で感じいって震える耳の裏をマイクは舐め上げた。ベンは苦しい体勢にも関わらず顔を振り向かせ、快感で涎を唾わせながらマイクに長い長いキスをする。
「いいもんだぜ、あんたがドライでイくたびに、ゥ、中が俺を愛してる愛してるって、ハッ、うねって締め付けてくるのは!どんだけ、気持ち良いかわかるか?」
 ぐんっと腰を突き上げる。
「ひ、ァん!!そんな事、分か、らなッ!あぁっ」
「美声で知られてる、あんた、のこんな声が、知れたら、ッは、世界がひっくり返るな」
「ん"ぅ、あっあっあっ!ひ、ンぅ、どんな、声だ、ばか、あっあっ!」
 高速で奥まで抜き差しされ、快楽に流されつつも憎まれ口をたたく彼を愛しいと思いながら、マイクはとびきりの低く甘い声でベンの耳に注ぎこむように囁く。
「ん?私の、愛しい愛しい、護衛官のペニスが、好きで好きで、たまりません、って声だ」
 慌てて耳をで覆う様を愛しく思う。
「んぅ、耳、やだ、やめてくれ…んぅっ」
「、く、はっ」
 感じ入っているベンの顔が見たくてマイクは柔らかな腰を掴んだ手に力を入れベンをひっくり返し、座ってベンを乗せた。
「ヒ、ぁあ"あ!!んッばか、ばか急に、」
「すまん、どうしてもあんたの顔が見たくて」
 そう甘く囁かれてはベンに勝ち目はない。ただし、仕返しとばかりに急にベンが腹に力を込め、マイクはその快感に眉を顰めた。
「…ん、ふ、うっ……!」
「あ、はっ、お前の、その顔が好きだ」
 ベンは優しくマイクの頬に手を沿わせ、ローティーンのように啄むキスを顔中に何度も繰り返した。

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 新しいスーツに着替え、マイクは到着後のスケジュールを持ち執務室のドアをノックする。
「どうぞ入ってくれ」
 中に入ると、五時間前にはあんなに快楽で身悶えていたベンはいつもの”大統領”に戻っていおり、タイを結ぶ彼にマイクは感嘆と少し悔しさを覚えた。
 彼の爽やかな美貌に腫れが出来ているのにマイクは眉を顰めた。奴らなどガス爆発より熱い地獄の炎で焼かれればいいと思いながら、白々しい顔で言う。
「ワシントンD.C.に着き次第WG大学病院で精密検査をしていただきます。問題がなければそのままハウスまでお送りします」
 うんうんと頷きながらタイを締め終えたベンは神妙な顔をして言った。
「マイク、レイプ検査は受けないぞ」
 とんでもない台詞にさすがのマイクも吹き出してしまった。
「君が逮捕されたら困るからな」
 しれっと言うベンにマイクは頭を抱えた。ベンはクスクス笑いながらウインクをしてくる。自分は一生この人には敵わない。

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