セトたゃをひたすら甘やかしたかった自分設定てんこ盛りのセトアロ。
あろえおねえさんはシュウと言う名の大気の神で、セトと同じ9柱神であるという設定です。産卵ありだよ!
────────────────
今日も美しい太陽の船はきらめく原初の海を切り開きその役目を果たしている。そこにいる二人の神は今日もいちゃついている。
「こーら。アポピスが来る時間だろ。仕事しなきゃ」
そう言ってシュウはむくれて突き出されたセトの唇をぷにっとつまむ。
「終わったらご褒美あげるよ」
「ずるいぞ」
そう言ってセトは噛み付くようなキスをして天敵を倒しに向かった。その勇壮な闘いぶりはそれはもう人間が見ていれば千年は語り継がれるようなものだったが、今はシュウのみが見守っているだけであった。ただ、シュウはそれでいいと思っている。愛するセトを迫害したもの達など、どうでもよかった。セトを幸せにできるのは彼を心から愛する自分だけだと知っていた。
「おかえり」
彼の甘えるような口づけに笑ってしまう。
「ん、ふふ、お利口な犬は好きだよ」
そういって顔中にキスしてやると、眉をあげてセトは複雑そうな顔をする。
「この俺を犬などと言うのはお前だけだ」
「好きなくせに」
「ああ、燃えるね」
そう言ってセトに笑いながらキスをする。こんな日が彼に訪れるとは誰が想像しただろう?太陽の船の守護者であり、光る大気とも呼ばれるシュウは常にセトの事を気にかけていた。それは穏やかな空気を司る大気の神である自分と対になる砂漠の嵐をセトが司る神だからかもしれなかったし、ただ彼に恋をしていたからかもしれなかった。
ともかくセトが謀反を起こし失敗し、囚われの身となっていた彼を老いて役目を果たせなくなったラーの替わりに立てることを言い出したのは、シュウだった。当然他の神々は反対したが、では誰がアポピスを退けられるのか、といえばセト以外にいなかった。シュウは自分がセトを見張るから、そう周りを言い含めてセトと二人で太陽の船を運行することとなったのだった。
「あ、だめ、そこは、んッ、ひ、ん!」
声をあげて身を捩るシュウに笑いながらセトはいたずらにその可憐な桃色の乳首に歯を立て、かと思えば舌先で擽り続ける。そして膝に乗せたシュウのペニスを擦り上げ、薄く輝く先走りを指で絡め取る。その全てにシュウは悶え、セトの頭をかき抱く。
「ん……ぁは、きみも勃ってる……」
「当たり前だ、お前にそんな風に悦がられたらどんな神だって理性を無くす」
「ふふ、きみも……?うれしいな、ん、」
そう言ってセトの男らしい分厚い胸を愛しげに撫で、深い口付けを受け入れる。ぎらぎらとして燃えるセトの瞳は明らかに捕食者のそれで、シュウはそれに煽られる。
「いい子にしてたんだ、褒美はあるんだろうな」
最高の武神らしくない可愛らしい物言いにシュウは笑みを深くしてセトに跨る。
「どうしてほしい?私のお利口さん」
そう艶やかに笑うシュウをセトは甘え唸りながら抱きしめ、細い金鎖の音を立てながら薄布を剥いでいく。
「お前はいつも美しい」
セトはため息をつくように言ってシュウの白磁のような腹に獣の子供がするように、何度も頭を擦り付け、上目遣いで言う。
「俺も脱がしてくれ、愛しい人」
その言葉にシュウは目の前がチカチカするほどの法悦を感じる。最初にこの船で顔を合わせ、彼の運命を告げた時、セトが激高しシュウに無体を働いたのがはるか遠い昔に思える。そんな目にあわされてからもシュウは幾度となくきみを愛してる、と言葉を紡ぎ身体を重ね、得られなかった愛を怯えるセトに届くように、彼を愛で包むように告げ続けた日々が懐かしい。
ガチャガチャと音を立てセトの武具を脱がし、下履きまで取り去る。戦の後のこの濃いセトの匂いがシュウは好きだった。思う存分味わって猛り勃つセト自身を興奮で唾液の溜まった口を大きく開けて迎える。
「……ん、む、ぅン、はぁっ……んん」
それを咥えたまま何度かじゅぷじゅぶと淫らな音を立てながら頭を前後させ、陰嚢に優しく口付け刺激しながらセトのペニスを完全に勃たせると、褒めるようにキスを繰り返してやる。そうしてから堅く立派に育ったセトのペニスに興奮で浮き出た血管の全てを愛しげに舐めあげ、喉の奥まで受け入れ、締め付ける。そうすると先端からびく、びくと先走りを溢す。そしてずっしりとしたセトの固くなった睾丸を優しく喰む。自分が与える刺激その全てに反応するセトが可愛くてしかたがなかった。
「ッふ、はっ、上手くなったものだな」
「ん……、ぅん、ん……あッ」
びゅく、びゅくッとセトの精液をまともに顔に受け、端正なシュウの顔を銀色に汚し輝くそれをセトはべろりと舐め取っていく。そしてあらかた綺麗にした後、シュウに口付け自らの精液と唾液の混ざったを飲ませる。それをシュウは嬉しそうにそれを舌で絡め取り、嚥下していく。
「光る大気が、こうも淫らだとは他の神々や信者たちも思うまいな」
そうシュウの金糸の前髪をかき上げ意地悪く笑って言うセトに、シュウは官能で潤んだ瞳で微笑み言う。
「ン……、きみだけが」
そう言いセトに口付け、続ける。
「知ってるって、ふふ、興奮する……。違う?」
それを聞いたセトは脂下がった顔で笑い、シュウを後ろから抱えるように膝に乗せた。そうして脚を広げさせ性行為を幾度も繰り返し、性器と化したシュウの秘部に後ろから手を伸ばしその慎ましい孔の皺を何度も撫で広げ、太い指を侵入させる。
「んぅ、セト、……っは、せと、ーー早く、はやくきみがほしいな」
「俺が唯一傷つけたくない相手に、そんな事は出来ないな」
そのセトの愛の言葉にシュウは目眩をおこすほど興奮し、セトの指が解そうとしている自らのアヌスに自らの美しい指を挿し入れ共にかき回す。そこは愛しい男を迎えようとすでに柔らかくとろけだしている。
「ぁあ、セト、セト、愛してるよ、あいしてる……」
その言葉を聞いてセトは唸りながら二人の指を引き出し、充分に解れたシュウの後孔をペニスで深く穿った。
「はぁううっ! ひぁ、あぁああっ!セト、せとぉ、んッ、んぁああああ!!!!……ぁ、あぁ……!!」
「うっ! ……くッ!」
そう唸るとセトは己の剛直がシュウの体内で馴染むまで骨の浮かんだ肩を柔く噛み、無骨な指で腸骨を撫でくすぐる。そうするとシュウはもう堪らないとばかりに嬌声をあげる。
「んう、ん、はぁっ、動いて、セトぉ!すき、すき、だ、セト、ッ、んぅッ!ぁあ……ッ、」
それを聞いてセトはどこかふっきれたような顔で自分の方に向けさせたシュウを見つめ、短いキスをした。そして囁く。
「いつもこの時を待ってる」
この幸福な時間を待っていたのはシュウもだ。セトを自分のものに、自分をセトのものにできるなんて!!その告白を聞いてシュウの媚肉が愛しいセトの立派な肉傘を味わうように収斂すると、セトは大きく腰を回しさらに奥へと侵入する。
「ふッ、ふ、ん!……シュウ、シュウ、出すぞ!」
「うん、うん……!注いで、きみの物だってッ、……んっ、ぅ、あッ!……ひぁあアッ!んぅ、熱いぃぃぃ……ッ」
「は、シュウ……!」
どくどくと胎内にセトの熱く長い脈動を感じ、シュウも震えて絶頂に達する。愛する者がの身体を彩る金の繊細な細工の首輪から何本も細い金鎖が流れ前面でも後ろでも交差し、また美しい首輪に繋がる金鎖はセトの所有の証であり、それを受け入れたシュウとのお互いの愛の証であった。長い孤独に苦しみ熱砂ばかり見ていたセトの目にはそれを身に纏い、快楽に身を捩る白い身体はあまりにも美しかった。
「ヒぁあぁぁッ!!」
いきなり身体を反転させられ、過ぎる快感がシュウを襲う。抜けかけたセトのもので再び深く穿たれ、シュウは嬌声をあげて紅い顔で恨みがましげにセトを睨む。しかし頬を男らしい指の背で撫られ、愛おしそうに見つめられてはシュウに勝ち目はない。異国の海のような青翠色の瞳を見つめながら口付け、セトの豊かな巻き毛をかき乱す。舌を絡ませ唾液が銀糸をひく様な深い口付けに甘い絶頂を迎えながら夢中になっていると、セトの手が赤く染まったシュウの乳輪を優しくさする。
「ぁあ……セト…………」
腹の奥の強烈な快感に苛まれながらシュウがセトの男らしい首を甘噛すると、セトは小さく笑う。この男が急所を預けるのは自分だけだというその事実に、優越感に、震えがくるほど感じて媚肉の最奥でセトの欲望をどうしようもなく何度も締めつけてしまう。
「セト、あぁ、もっと欲しいよ、きみが……」
「もちろんだ、愛するお前の望むままに」
そうして二人は銀糸をひくような音を立て、深い口付けに酔う。
「んぅ!あ、ンっ……!あ、……ふ、アァっ……ん!はぁ!」
ゆっくりといやらしくに抜き差しされ、シュウは堪らず身を捩った。そうするとセトの熱い塊を包む蜜壺も激しくさざめき、セトは艶のある吐息をつく。
「ああ……最高だ……シュウ、シュウ……」
そう言ってシュウの鎖骨の窪んだ影に何度も口付け、深く深くその立派な雄を抜き差しする。セトは絶頂を迎えようとするとシュウの名前を何度も呼び、余裕なく眉を潜める。その男らしく美しい切羽詰まった顔と名を呼ぶ声、甘い吐息はシュウをあまりにも興奮させ、愛しさがこみ上げるのだ。
「ふ、ふぁア!や、んァアああぁーーーッ!!!!」
射精を伴わない絶頂に震えるシュウにますますセトは煽られる。そして何度も続く絶頂を迎え官能に身を任せているシュウをベッドに横たえ、
セトのいたずらな指が勃ち上がっだシュウの愛され慣れた乳首を意地悪く潰すように押し、シュウは思わず嬌声をあげる。その甘い響きにセトは片頬を上げ、深く深く口付ける。シュウの豊かなナイルを湛えて潤む瞳を見つめながらそうするのは、いつもセトの心に炎を燃やさせる。
「きみの獣みたいな眼が好きだ……セト、愛しいきみ、きみの愛をもっと私に注ぎ込んで……」
そう言ってシュウはいつもの青い睡蓮のような清らかさを残しながらもセトを愛し癒やすために羞恥でにじむ瞳をして片足を抱き上げる。その興奮で染まった桃色と秘部を彩る二人の銀色に舌なめずりをしてセトは柔らかなその内側に甘噛を繰り返す。そうして薄く残った歯型に舌を這わせる度にびくりびくりとシュウの足が震えぎゅうと指先をまるめる。そしてセトはシュウの色めいた吐息に煽られ、堅く張りつめた己の性器をゆっくりとシュウに突き挿れる。
「ん、はぁ……あぁ……、セト、せと……」
幾度となく身体を重ねたとは言え、身体を割開かれ内臓を押し上げられるのは苦しい。しかしシュウはその先にある愉悦を教えられてしまった。先にたっぷりと注がれたセトの精液がゆっくりと抜き差しされる度ぐちゅ、こぷ、と卑猥な音を立てる秘部が恥ずかしく、小さく声を漏らしてシュウは涙を流す。その美しい珠を長い舌でセトはすくい取り、口付ける。そうしてからシュウの身体を彩る金鎖をもて遊ぶ。
「ああ、シュウ……」
そう囁いてセトは深く口付け、月光に輝く砂色の美しく結われたシュウの髪を乱す。その優しい手つきと裏腹に激しく突く動きにシュウは翻弄され、どうしようもなくセトの雄を情熱的に媚肉で誘ってしまう。まるで自分が本当に淫らであるように思え、美しい顔を真っ赤に染めてしまい、その顔を見られたくなく無くてぎゅうとセトを抱きしめる。するとセトに耳を、首筋を舐められどうしようもなく喘いでしまう。
「ゃあ……、んあ、はあぁ……!ひッゃんぁ、ぅあああああッ!!!!!」
シュウがそれに気を取られていると、突然にセトの剛直に犯され圧倒的な快感に叫ぶ。しばらくその熱い塊を堪能して与えられる官能に涙を流すシュウに可愛らしいリップ音を立てセトがキスを繰り返す。それがどうにも愛しくて嬉しくてシュウは限界まで広げた足でセトを抱きしめその腰を自分の方へと白い足できつく絡めとり、腸管の奥の奥まで迎える。最高潮に近いセトの精液を一滴も胎内から漏らしたくなかった。
「シュウ、シュウ……そんなにしたら、俺はお前を、は、おまえを壊してしまいそうだ」
「ふ、はぁっ……ふふ、だいじょうぶ、だよ。こう、見えて、はぁっ、けっこう、ん、頑丈なんだ……」
「いくぞ」
そう低い声で宣言してセトは目を情欲で緑色に光らせ、全体重を掛けるようにシュウを何度も何度も穿つ。そして限界を迎え、シュウの腹の中を熱い奔流で満たしそれをシュウの肉壁に塗り込める様にペニスを前後させる。
「ふぁっ、あッア!ああぁああッ!!ンンンンっやぁ、イッて、イッてるから、ンぁ!ああ!ひぁああああ……!!!」
呆然としている愛しい男が自ら放った銀色で白い体躯を美しく飾る刺青を描くようにセトは指で塗り広げていく。悪戯に身体を這い回る指さえもシュウに快楽を与えてくる。
「きみは、ふふ、いつもそうするね。ほんとうに刺れようか?」
「なにを馬鹿なことを。俺の楽しみを奪わないでくれ」
「冗談だよ、ァ!」
そうして満足ゆくまで身体を重ねた二人はいつもよりたっぷりと遅く目覚めた。するとシュウが青い顔をして腹を守るようにうずくまる、セトは慌てて問う。
「どうした?大丈夫か」
シュウは小さく呻く。
「ん、なんか、おかしい……なにかある、みたい」
神々は排泄などしないので、このような事が男神に起こるのは極めて珍しかった。そのため二人は軽くパニックに陥っていると、シュウが悲鳴をあげた。そして。
「卵……?」
シュウの腹から出てきたのは、晴天を集めたような美しい卵だった。二人が首を傾げていると、金のきらめきを舞いあげハトホルと大荷物が現れた。
「お久しぶり、お二人さん」
「ハトホル、これは……?」
ふふ、と愛の女神はいつもと違っていたずら少女の様に笑って言う。
「それはね!シュウがうまくセトの手綱を引いて平和を守ってるから、ラー様からのご褒美。おめでとう、シュウ。それからセト。あなたたちの赤ちゃんよ」
何も分からぬままとりあえず手で温めていたこの卵が赤ん坊を包んでいる。信じられない気持ちでいるシュウとセトに構わずハトホルは畳み掛ける。
「これはぜーんぶ神々からの出産祝い。あのホルスまでくれたのよ。おっと……私はお邪魔ね」
シュウがセトを見やると、普段の剛毅さは何処へやら、今にも泣き出さんばかりだった。
「じゃ、またね。分からない事があったら聞いて、シュウ。まあ子どもの事はベスに聞いた方がいいかもだけど」
「ありがとうハトホル、とても嬉しいよ」
ひらひらと手を振ると来た時のように輝いてハトホルは帰って行った。シュウは微笑んで伴侶の前に立つ。
「赤ちゃんだって」
セトは頷く。
「君と私で、大事に育てようね」
セトは卵が割れないようにそっと抱きしめたシュウの肩に顔を埋め頷いた。
そしてそのまま二人は報われなかったセトの今までと、これからの幸福を思って泣いた。とても穏やかな涙だった。
「どんな子が生まれるかな」
「……お前に似た優しい子だといい」
「楽みだね」
「ああ」
そうして二人は額をくっつけ合って笑った。
あろえおねえさんはシュウと言う名の大気の神で、セトと同じ9柱神であるという設定です。産卵ありだよ!
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今日も美しい太陽の船はきらめく原初の海を切り開きその役目を果たしている。そこにいる二人の神は今日もいちゃついている。
「こーら。アポピスが来る時間だろ。仕事しなきゃ」
そう言ってシュウはむくれて突き出されたセトの唇をぷにっとつまむ。
「終わったらご褒美あげるよ」
「ずるいぞ」
そう言ってセトは噛み付くようなキスをして天敵を倒しに向かった。その勇壮な闘いぶりはそれはもう人間が見ていれば千年は語り継がれるようなものだったが、今はシュウのみが見守っているだけであった。ただ、シュウはそれでいいと思っている。愛するセトを迫害したもの達など、どうでもよかった。セトを幸せにできるのは彼を心から愛する自分だけだと知っていた。
「おかえり」
彼の甘えるような口づけに笑ってしまう。
「ん、ふふ、お利口な犬は好きだよ」
そういって顔中にキスしてやると、眉をあげてセトは複雑そうな顔をする。
「この俺を犬などと言うのはお前だけだ」
「好きなくせに」
「ああ、燃えるね」
そう言ってセトに笑いながらキスをする。こんな日が彼に訪れるとは誰が想像しただろう?太陽の船の守護者であり、光る大気とも呼ばれるシュウは常にセトの事を気にかけていた。それは穏やかな空気を司る大気の神である自分と対になる砂漠の嵐をセトが司る神だからかもしれなかったし、ただ彼に恋をしていたからかもしれなかった。
ともかくセトが謀反を起こし失敗し、囚われの身となっていた彼を老いて役目を果たせなくなったラーの替わりに立てることを言い出したのは、シュウだった。当然他の神々は反対したが、では誰がアポピスを退けられるのか、といえばセト以外にいなかった。シュウは自分がセトを見張るから、そう周りを言い含めてセトと二人で太陽の船を運行することとなったのだった。
「あ、だめ、そこは、んッ、ひ、ん!」
声をあげて身を捩るシュウに笑いながらセトはいたずらにその可憐な桃色の乳首に歯を立て、かと思えば舌先で擽り続ける。そして膝に乗せたシュウのペニスを擦り上げ、薄く輝く先走りを指で絡め取る。その全てにシュウは悶え、セトの頭をかき抱く。
「ん……ぁは、きみも勃ってる……」
「当たり前だ、お前にそんな風に悦がられたらどんな神だって理性を無くす」
「ふふ、きみも……?うれしいな、ん、」
そう言ってセトの男らしい分厚い胸を愛しげに撫で、深い口付けを受け入れる。ぎらぎらとして燃えるセトの瞳は明らかに捕食者のそれで、シュウはそれに煽られる。
「いい子にしてたんだ、褒美はあるんだろうな」
最高の武神らしくない可愛らしい物言いにシュウは笑みを深くしてセトに跨る。
「どうしてほしい?私のお利口さん」
そう艶やかに笑うシュウをセトは甘え唸りながら抱きしめ、細い金鎖の音を立てながら薄布を剥いでいく。
「お前はいつも美しい」
セトはため息をつくように言ってシュウの白磁のような腹に獣の子供がするように、何度も頭を擦り付け、上目遣いで言う。
「俺も脱がしてくれ、愛しい人」
その言葉にシュウは目の前がチカチカするほどの法悦を感じる。最初にこの船で顔を合わせ、彼の運命を告げた時、セトが激高しシュウに無体を働いたのがはるか遠い昔に思える。そんな目にあわされてからもシュウは幾度となくきみを愛してる、と言葉を紡ぎ身体を重ね、得られなかった愛を怯えるセトに届くように、彼を愛で包むように告げ続けた日々が懐かしい。
ガチャガチャと音を立てセトの武具を脱がし、下履きまで取り去る。戦の後のこの濃いセトの匂いがシュウは好きだった。思う存分味わって猛り勃つセト自身を興奮で唾液の溜まった口を大きく開けて迎える。
「……ん、む、ぅン、はぁっ……んん」
それを咥えたまま何度かじゅぷじゅぶと淫らな音を立てながら頭を前後させ、陰嚢に優しく口付け刺激しながらセトのペニスを完全に勃たせると、褒めるようにキスを繰り返してやる。そうしてから堅く立派に育ったセトのペニスに興奮で浮き出た血管の全てを愛しげに舐めあげ、喉の奥まで受け入れ、締め付ける。そうすると先端からびく、びくと先走りを溢す。そしてずっしりとしたセトの固くなった睾丸を優しく喰む。自分が与える刺激その全てに反応するセトが可愛くてしかたがなかった。
「ッふ、はっ、上手くなったものだな」
「ん……、ぅん、ん……あッ」
びゅく、びゅくッとセトの精液をまともに顔に受け、端正なシュウの顔を銀色に汚し輝くそれをセトはべろりと舐め取っていく。そしてあらかた綺麗にした後、シュウに口付け自らの精液と唾液の混ざったを飲ませる。それをシュウは嬉しそうにそれを舌で絡め取り、嚥下していく。
「光る大気が、こうも淫らだとは他の神々や信者たちも思うまいな」
そうシュウの金糸の前髪をかき上げ意地悪く笑って言うセトに、シュウは官能で潤んだ瞳で微笑み言う。
「ン……、きみだけが」
そう言いセトに口付け、続ける。
「知ってるって、ふふ、興奮する……。違う?」
それを聞いたセトは脂下がった顔で笑い、シュウを後ろから抱えるように膝に乗せた。そうして脚を広げさせ性行為を幾度も繰り返し、性器と化したシュウの秘部に後ろから手を伸ばしその慎ましい孔の皺を何度も撫で広げ、太い指を侵入させる。
「んぅ、セト、……っは、せと、ーー早く、はやくきみがほしいな」
「俺が唯一傷つけたくない相手に、そんな事は出来ないな」
そのセトの愛の言葉にシュウは目眩をおこすほど興奮し、セトの指が解そうとしている自らのアヌスに自らの美しい指を挿し入れ共にかき回す。そこは愛しい男を迎えようとすでに柔らかくとろけだしている。
「ぁあ、セト、セト、愛してるよ、あいしてる……」
その言葉を聞いてセトは唸りながら二人の指を引き出し、充分に解れたシュウの後孔をペニスで深く穿った。
「はぁううっ! ひぁ、あぁああっ!セト、せとぉ、んッ、んぁああああ!!!!……ぁ、あぁ……!!」
「うっ! ……くッ!」
そう唸るとセトは己の剛直がシュウの体内で馴染むまで骨の浮かんだ肩を柔く噛み、無骨な指で腸骨を撫でくすぐる。そうするとシュウはもう堪らないとばかりに嬌声をあげる。
「んう、ん、はぁっ、動いて、セトぉ!すき、すき、だ、セト、ッ、んぅッ!ぁあ……ッ、」
それを聞いてセトはどこかふっきれたような顔で自分の方に向けさせたシュウを見つめ、短いキスをした。そして囁く。
「いつもこの時を待ってる」
この幸福な時間を待っていたのはシュウもだ。セトを自分のものに、自分をセトのものにできるなんて!!その告白を聞いてシュウの媚肉が愛しいセトの立派な肉傘を味わうように収斂すると、セトは大きく腰を回しさらに奥へと侵入する。
「ふッ、ふ、ん!……シュウ、シュウ、出すぞ!」
「うん、うん……!注いで、きみの物だってッ、……んっ、ぅ、あッ!……ひぁあアッ!んぅ、熱いぃぃぃ……ッ」
「は、シュウ……!」
どくどくと胎内にセトの熱く長い脈動を感じ、シュウも震えて絶頂に達する。愛する者がの身体を彩る金の繊細な細工の首輪から何本も細い金鎖が流れ前面でも後ろでも交差し、また美しい首輪に繋がる金鎖はセトの所有の証であり、それを受け入れたシュウとのお互いの愛の証であった。長い孤独に苦しみ熱砂ばかり見ていたセトの目にはそれを身に纏い、快楽に身を捩る白い身体はあまりにも美しかった。
「ヒぁあぁぁッ!!」
いきなり身体を反転させられ、過ぎる快感がシュウを襲う。抜けかけたセトのもので再び深く穿たれ、シュウは嬌声をあげて紅い顔で恨みがましげにセトを睨む。しかし頬を男らしい指の背で撫られ、愛おしそうに見つめられてはシュウに勝ち目はない。異国の海のような青翠色の瞳を見つめながら口付け、セトの豊かな巻き毛をかき乱す。舌を絡ませ唾液が銀糸をひく様な深い口付けに甘い絶頂を迎えながら夢中になっていると、セトの手が赤く染まったシュウの乳輪を優しくさする。
「ぁあ……セト…………」
腹の奥の強烈な快感に苛まれながらシュウがセトの男らしい首を甘噛すると、セトは小さく笑う。この男が急所を預けるのは自分だけだというその事実に、優越感に、震えがくるほど感じて媚肉の最奥でセトの欲望をどうしようもなく何度も締めつけてしまう。
「セト、あぁ、もっと欲しいよ、きみが……」
「もちろんだ、愛するお前の望むままに」
そうして二人は銀糸をひくような音を立て、深い口付けに酔う。
「んぅ!あ、ンっ……!あ、……ふ、アァっ……ん!はぁ!」
ゆっくりといやらしくに抜き差しされ、シュウは堪らず身を捩った。そうするとセトの熱い塊を包む蜜壺も激しくさざめき、セトは艶のある吐息をつく。
「ああ……最高だ……シュウ、シュウ……」
そう言ってシュウの鎖骨の窪んだ影に何度も口付け、深く深くその立派な雄を抜き差しする。セトは絶頂を迎えようとするとシュウの名前を何度も呼び、余裕なく眉を潜める。その男らしく美しい切羽詰まった顔と名を呼ぶ声、甘い吐息はシュウをあまりにも興奮させ、愛しさがこみ上げるのだ。
「ふ、ふぁア!や、んァアああぁーーーッ!!!!」
射精を伴わない絶頂に震えるシュウにますますセトは煽られる。そして何度も続く絶頂を迎え官能に身を任せているシュウをベッドに横たえ、
セトのいたずらな指が勃ち上がっだシュウの愛され慣れた乳首を意地悪く潰すように押し、シュウは思わず嬌声をあげる。その甘い響きにセトは片頬を上げ、深く深く口付ける。シュウの豊かなナイルを湛えて潤む瞳を見つめながらそうするのは、いつもセトの心に炎を燃やさせる。
「きみの獣みたいな眼が好きだ……セト、愛しいきみ、きみの愛をもっと私に注ぎ込んで……」
そう言ってシュウはいつもの青い睡蓮のような清らかさを残しながらもセトを愛し癒やすために羞恥でにじむ瞳をして片足を抱き上げる。その興奮で染まった桃色と秘部を彩る二人の銀色に舌なめずりをしてセトは柔らかなその内側に甘噛を繰り返す。そうして薄く残った歯型に舌を這わせる度にびくりびくりとシュウの足が震えぎゅうと指先をまるめる。そしてセトはシュウの色めいた吐息に煽られ、堅く張りつめた己の性器をゆっくりとシュウに突き挿れる。
「ん、はぁ……あぁ……、セト、せと……」
幾度となく身体を重ねたとは言え、身体を割開かれ内臓を押し上げられるのは苦しい。しかしシュウはその先にある愉悦を教えられてしまった。先にたっぷりと注がれたセトの精液がゆっくりと抜き差しされる度ぐちゅ、こぷ、と卑猥な音を立てる秘部が恥ずかしく、小さく声を漏らしてシュウは涙を流す。その美しい珠を長い舌でセトはすくい取り、口付ける。そうしてからシュウの身体を彩る金鎖をもて遊ぶ。
「ああ、シュウ……」
そう囁いてセトは深く口付け、月光に輝く砂色の美しく結われたシュウの髪を乱す。その優しい手つきと裏腹に激しく突く動きにシュウは翻弄され、どうしようもなくセトの雄を情熱的に媚肉で誘ってしまう。まるで自分が本当に淫らであるように思え、美しい顔を真っ赤に染めてしまい、その顔を見られたくなく無くてぎゅうとセトを抱きしめる。するとセトに耳を、首筋を舐められどうしようもなく喘いでしまう。
「ゃあ……、んあ、はあぁ……!ひッゃんぁ、ぅあああああッ!!!!!」
シュウがそれに気を取られていると、突然にセトの剛直に犯され圧倒的な快感に叫ぶ。しばらくその熱い塊を堪能して与えられる官能に涙を流すシュウに可愛らしいリップ音を立てセトがキスを繰り返す。それがどうにも愛しくて嬉しくてシュウは限界まで広げた足でセトを抱きしめその腰を自分の方へと白い足できつく絡めとり、腸管の奥の奥まで迎える。最高潮に近いセトの精液を一滴も胎内から漏らしたくなかった。
「シュウ、シュウ……そんなにしたら、俺はお前を、は、おまえを壊してしまいそうだ」
「ふ、はぁっ……ふふ、だいじょうぶ、だよ。こう、見えて、はぁっ、けっこう、ん、頑丈なんだ……」
「いくぞ」
そう低い声で宣言してセトは目を情欲で緑色に光らせ、全体重を掛けるようにシュウを何度も何度も穿つ。そして限界を迎え、シュウの腹の中を熱い奔流で満たしそれをシュウの肉壁に塗り込める様にペニスを前後させる。
「ふぁっ、あッア!ああぁああッ!!ンンンンっやぁ、イッて、イッてるから、ンぁ!ああ!ひぁああああ……!!!」
呆然としている愛しい男が自ら放った銀色で白い体躯を美しく飾る刺青を描くようにセトは指で塗り広げていく。悪戯に身体を這い回る指さえもシュウに快楽を与えてくる。
「きみは、ふふ、いつもそうするね。ほんとうに刺れようか?」
「なにを馬鹿なことを。俺の楽しみを奪わないでくれ」
「冗談だよ、ァ!」
そうして満足ゆくまで身体を重ねた二人はいつもよりたっぷりと遅く目覚めた。するとシュウが青い顔をして腹を守るようにうずくまる、セトは慌てて問う。
「どうした?大丈夫か」
シュウは小さく呻く。
「ん、なんか、おかしい……なにかある、みたい」
神々は排泄などしないので、このような事が男神に起こるのは極めて珍しかった。そのため二人は軽くパニックに陥っていると、シュウが悲鳴をあげた。そして。
「卵……?」
シュウの腹から出てきたのは、晴天を集めたような美しい卵だった。二人が首を傾げていると、金のきらめきを舞いあげハトホルと大荷物が現れた。
「お久しぶり、お二人さん」
「ハトホル、これは……?」
ふふ、と愛の女神はいつもと違っていたずら少女の様に笑って言う。
「それはね!シュウがうまくセトの手綱を引いて平和を守ってるから、ラー様からのご褒美。おめでとう、シュウ。それからセト。あなたたちの赤ちゃんよ」
何も分からぬままとりあえず手で温めていたこの卵が赤ん坊を包んでいる。信じられない気持ちでいるシュウとセトに構わずハトホルは畳み掛ける。
「これはぜーんぶ神々からの出産祝い。あのホルスまでくれたのよ。おっと……私はお邪魔ね」
シュウがセトを見やると、普段の剛毅さは何処へやら、今にも泣き出さんばかりだった。
「じゃ、またね。分からない事があったら聞いて、シュウ。まあ子どもの事はベスに聞いた方がいいかもだけど」
「ありがとうハトホル、とても嬉しいよ」
ひらひらと手を振ると来た時のように輝いてハトホルは帰って行った。シュウは微笑んで伴侶の前に立つ。
「赤ちゃんだって」
セトは頷く。
「君と私で、大事に育てようね」
セトは卵が割れないようにそっと抱きしめたシュウの肩に顔を埋め頷いた。
そしてそのまま二人は報われなかったセトの今までと、これからの幸福を思って泣いた。とても穏やかな涙だった。
「どんな子が生まれるかな」
「……お前に似た優しい子だといい」
「楽みだね」
「ああ」
そうして二人は額をくっつけ合って笑った。
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